《西の湖おはなしあそびレポート2》 最初に、どんなデコイを作るのかイメージしてもらうために講師の河合さんからお話を聞きました。河合さんは西の湖で野鳥の観察会を主催されている、鳥のスペシャリストです。 「デコイとは木で作った鳥で、猟をするためのおとりです。カモやガンなどの鳥そっくりに作られていて、水の上に浮かべておくと“仲間がいる”と思った鳥がつられてやってきます。猟師さんはそこを狙って鳥をしとめます」 持参の木製デコイを見せながらお話される河合さん。続いてスライドで空から見た西の湖と野鳥の写真を見せて下さいました。 「西の湖には冬になるとシベリアからたくさんの鳥が渡ってきます。この写真は空の上から見た西の湖。西の湖はヨシ原、柳の林、田んぼにぐるっと囲まれています。空からやってくる鳥には西の湖はこんな風に見えているんですよ。今、毎日たくさんの鳥が渡ってきています。昨日と今日ではもうカモの数が違います」 「カモ類、エゾビタキ、モズ、ジョウビタキ、オオジュリン、ミサゴ、チュウヒ、チョウゲンボウ…これからの季節多くの種類の鳥を見ることが出来ます。なかなか見られないけれどオジロワシ、ハチクマも来ることがあるんですよ」 他にもヨシ焼き(西の湖では冬に枯れたヨシを燃やす“ヨシ焼き”をします。ヨシを燃やすことで翌年も太く長い良いヨシが育つのです)の時に逃げ遅れてこんがり焼けてしまったカエル、トカゲ、虫などをイタチやアオサギ、トビなどが食べにくる話、西の湖に繋がる蛇砂川にいるコミミズクの話、西の湖にくる釣り人が捨てる釣り糸に絡まって怪我したり命を落とす動物がいるので釣り糸は捨てないで欲しいというお話…等々たくさん話してくださいました。
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